万歳からのぞきからくりまで 狂言師が実演する放浪芸

荒玉砂啓丸

荒玉砂啓丸

漫才作者の草分け的存在で、
その屋号は当時漫才の御三家であった「荒川」「玉子屋」「砂川」の頭文字から取っています。
始めは舞台にも立っていたらしいのですが、今ひとつ振るわず、漫才作家として才能を発揮しました。
相当の酒好きで多作家であったそうです。

また、捨丸もレコード吹き込みの際にはかなりお世話になったようです。
しかし当時はどの作品が誰のものであるとか、権利関係などが何も言われない時代でしたので、
どれが 荒玉砂啓丸の作品かはわかりませんが、
関東大震災」の数え歌は当時名作と言われたもので、彼の作品ではないかと言われています。
また、「今昔数え唄」も、捨丸本人が、
「これは啓丸さんのですよ」と証言しているものです。