会津万歳の特徴
故小沢昭一の「日本の放浪芸」のCDのナレーションの一節にはこうあります。
「会津の万歳は猪苗代湖の南、会津若松と郡山のちょうど中間辺り、舗装されていない峠道を越えた、水のきれいな静かな村に、まだ何人かの万歳をやる人がひっそりと住んでいました。」
会津万歳は三河万歳の流れを汲むものと言われており、会津藩江戸屋敷に奉公する郷村出身の中間・小者などが、三河万歳を身に付けて帰省し、会津の風土・生活・習慣などを取り入れながら独自の万歳を形成したと考えられます。
特にそれらの芸の伝授を受けた人は、主に出稼ぎ者としての「臼ほり職人」や「屋根葺き職人」などが最も多い。
会津万歳独特のものに「蚕飼万歳」という、養蚕の成功・発展を祝うものがある。
・年始万歳
・養蚕万歳
・屋立万歳頼朝万歳(男子が丈夫に育ち出世するように)
・経文万歳(佛の年忌などに)
を五万歳とする。
会津万歳の今
会津万歳安佐野保存会によって保存・継承されている。
故小沢昭一の「日本の放浪芸」
に収録されている。