万歳からのぞきからくりまで 狂言師が実演する放浪芸

伊予万歳

国重要無形民俗文化財

伊予万歳の歴史

伊予万歳の起源は宝永年間(1704-10)に始まったもので、流祖は愛知の知多万歳と見られている。

北条市の各部落には、伊予万歳のグループがあって、農村娯楽として、また祭礼や縁日の余興として人気を博していた。大体明治末年から昭和十年頃までに普及し、盛行した。いずれも沢亀系統の万歳(沢亀万歳)。
沢亀万歳とは、明治二十九年久松家が沢田亀吉を招き、東京芝紅葉館で旧藩士に見せ好評を博した万歳。

伊予万歳の特徴

本土の万歳とは随分趣が違い、舞台上手の太鼓をメインの囃子として、舞踊要素が強い。昔は門付けも行っていたようだが、現在は舞台万歳へと変化したものが伝わっている。松の扇をたくさん用いて演ずる。

伊勢万歳の今

双葉会によって保存・継承されている。