テレビのバラエティを見ていると、テロップ同様しつこい位に出てくるのが「笑い声」です。
実際テレビで笑い声が多用され始めたのは、ひょっとしたらテロップの多用と時期が近いのかも知れません。と言うのも、僕が子供の頃は、現在ほどひどく笑い声を使っていた記憶がないからです。まぁそれでも志村けんの番組なんかでは多用されていますが。
さて、この「笑い声」が、実際に会場のものであると思っている人は少ないと思います。
特に前述の志村けんのバカ殿なんかは非常にわかり易いですね。
笑い声が毎回同じだし、そもそも客を入れて収録しているものではないので。
しかし、皆さんが実際には効果音として使われている「笑い声」をそうとは知らずに聞いている場合も数多くあります。
例えばスタッフの笑い声。昔の番組では、スタッフが見切れたり、ましてや声が入るなんて事はありえませんでした。しかし今は平気で顔も出します。しかし、スタッフの声も実は効果音として使われている場合があります。
その他にも、実際に客を入れて収録する番組の場合でも、効果音として笑い声を入れる場合も数多いです。
一度でもお笑い系の番組の観覧に行った事がある方はご存知でしょうが、
そういう番組には必ず「前説」があります。
この前説は、若手の芸人がやったりする場合もあれば、ADがやる場合もあります。
その時に起こった笑い声を録音しておくのです。
そうすれば、番組内で起こった笑いを使いまわしたり、効果音集に入っている笑い声を使うよりも、ぐっと自然な感じになります。
このようにしてお笑い番組と言うのは「演出」されているのです。