万歳からのぞきからくりまで 狂言師が実演する放浪芸

石川県金沢港大野からくり記念館

さて、この暑い夏のさなか、
青春18きっぷ鈍行一人旅という事で、
石川県金沢港大野からくり記念館に行って参りました。
いやー、お盆でとにかく電車は人だらけ。
片道五時間の旅ですが、行きの半分二時間半は座れませんでした。

そして到着してからも、少し歩かなければバス停まで行けないのですが、
もうこの時点で汗でドロドロです(´Д`; )

そして20分程バスに揺られ、
港を越えたところにこの記念館はあります。

到着すると、
事前にお話しておいた館長さんがお待ちかねとの事で、
温かくお迎えいただきました。
そしてパンフレットまでいただきました♪
どうやら以前、ここののぞきからくりを訪ねて、
伊勢万歳の村田さんも起こしになったそうです。

今回のお目当てはこちらです。
これはレプリカなのですが、大阪の乃村工藝というところが製作したものです。
非常によく出来ております。

中ネタはさすがに押し絵ではありません。
この中ネタは、口演のテープに合わせて電動で変わっていきます。


節もなかなか興味深く、
地元の方のお話によると、加賀万歳の節とよく似ているとの事だそうです。
途中でガラっと節が変わって唄のようになる部分が印象的でした。

ストーリーは、この地方に古くから伝わる継子いじめのお話を、
のぞきからくりのレプリカと共に発注したのだそうですが、
誰がうたっているのかなどは、今となってはわからないそうです。
残念。
しかし、やはり継子いじめのお話は全国的に人気があったんでしょうか。
新潟と九州にも継子いじめの中ネタが残っております。

そののぞきからくりの隣に珍しいものを見つけました。
「直視式覗き眼鏡」というそうです。


中を覗くとこんな感じ。
なんだか覗きからくりの原点のような気もしますね。


というわけで、
今回ははるばる石川県は金沢まで行って参りました。
まだまだこの調子で、
全国に残るのぞきからくりを訪ね歩きたいと思います!

※今回は特別に館長より撮影および録音の許可をいただいております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です