万歳からのぞきからくりまで 狂言師が実演する放浪芸

捨丸舞台暦六十年記念公演

晩年期の捨丸

御殿萬歳

角座が再出発したのが昭和33年、捨丸が亡くなったのが昭和44年なので、
その間13年間が、捨丸の晩年と言えると思います。

昭和37年10月に神戸松竹座で、翌11月道頓堀角座で、
砂川捨丸舞台暦六十年記念興行」として、御殿萬歳が行われました。
しかしこの頃になると、中堅、若手では御殿萬歳のできる人間は皆無でした。
もちろん客も全く知らないものになってしまっていました。
それでもお年寄には懐かしさがあり、若い人は興味本位で、そこそこ客は集まったといいます。

この時の写真が残っているのですが、壮観です。また詳しく書きたいと思います。